バッグを揃える

ポデールの設立から6年、チームも4年目になりました。

1年生だった子が6年生になり、
女子、幼児から6年生まで8カテゴリ、人数も100名の子がポデールで活動をしてくれています。
また、運営、指導に協力してくれているスタッフも含め本当に感謝でしかありません。

ただ大人数になるとやはり皆が同じ思いや目的で入ってくるわけではありません。
子供もそれぞれの思いを持って入会してくれていたり、保護者もポデールに入ることでわが子の成長を期待してくれていたりするわけです。

 

自分自身の指導理念である楽しさの追求や子供すべてにベクトルを向けた指導というところは当然変わっていませんが
やはりスポーツは勝負の世界。
ダンバー数という言葉にあるように人間が安定的な関係を維持できる人数の限界は150人だと言われています。
同時にまとめ上げる人数の限界値といってもいいでしょう。
負けず嫌いの子どももいるし、勝負に全くこだわらない子、端から勝負をしてこないような子もいます。
そんな十人十色いや百人百色ともいえるような集団を一つの方向に向かせることは並大抵のことではありません。

 

チームの強化と選手の育成

どのチームも永遠のテーマとなっているこの二つのワード
ポデールではこの二つを同時に進めていくために2つのテーマを掲げました。

 

まず一つは目標を持つこと。
サッカーに限らずスポーツには常に勝ちと負けがついてきます。
協会登録してからポデールの戦績は圧倒的に負けが上回っています。
試合の本当の目的は経験ですので、勝ち負けはについては正直どうでもいいことなのですが、
負けが続いたり、圧倒的な実力差のあるチーム相手ではいくら鼓舞激励しても子供たちのモチベーションは上がってきません。

去年ある学年がローカル大会に出場しまして県大会常連チームとバチバチの試合をしました。
ベンチメンバーも含めみんなが勝ちたい!と思い、一瞬でも気を抜いたらやられるというヒリヒリするような緊張感のある試合をしてくれました。
こういった試合を経験できたことは子供たちにとって非常に大きく、ベンチにいた子たちも試合に出たい!じゃあ出るためには何が必要か?と考えさせることができた大会でした。

また別の学年ではそれまで個人の力に頼っていた部分が大きく
なんとなく子供たちにも驕りや気持ちに甘さのある試合が多くなってしまっていたところに
圧倒的な個人技術を持ったチームとの試合で力の差を見せつけられました。
こういった経験も自分の立ち位置を見つめ直す良い経験になったことでしょう。

このように相手チームの選手、同じチームの仲間と自分を比べ
しっかりと自分に目標を与えることや自分を見つめ直すことを植え付けているところです。
もちろんそこまで自分に厳しくできる子供ばかりではないので何か月、何年も常に言い続けることで
いつかわかってくれるだろうという短期的でもあり長期的でもある育成です。

 

そしてもう一つ、タイトルにもある通り
バッグを揃える(チームは強いよ)
と言い続けていることです。
そんなの当たり前だ、ウチでもやってる、そんな声が聞こえてきそうですが
実は自分自身たまに口で注意したりはしていても
そんなことよりいいプレーをしてほしいとか、技術を磨くことの方が重要だと考えていました。

ではなぜバッグを揃えるチームは強いのでしょうか。
バッグを揃えることはすなわち整理、整頓、掃除をするということです。よく企業などでは企業イメージという見た目も含めこれに清潔、躾を加えて5Sなどと言ったりします。

一定時間この時間を設けることで
隣のバッグと並べる、
自分の荷物が人の荷物と比べて乱れていないか、
周りにゴミが落ちていないか、
他に何かやることはないか
このような事を考えるわけです。

気づく→周りを見る、相手やスペース、仲間やゴール、ボールを見ることです。
揃える→合わせる、仲間と息を合わせる、ボールのタイミングを合わせる、ポジションやディフェンスラインを揃える
自分から動く→受動的ではなく能動的に動く、積極的に動く
といったサッカーのプレーの中で非常に重要なメンタルプレーです。

こんな簡単なことができない人間がサッカーでこれらのプレーができるわけがないですよね。
バッグが揃っているチームが強いのはこういった要素が絡んできているのだと思います。
ここまでまわりくどく分析するような指導者はいないとは思うんですが
人間性を養うことに重きを置いている指導者は得てしてこういった理論を持っている方は多いです。

 

チームとしてのレベルアップはこういった人間性の向上が必要不可欠であり、
学年が上がっていくと成長スピードやサッカーに取り組む時間、性格により個人差が生まれてきます。
今はまだ芽が出ない子でもきっと中学生以降、伸びる時はやってきます。
子供たちにとっては”今”はものすごく重要かもしれませんが我々大人にとっては”その子の先”の方が重要です。

本当に強いチームはサーカスのようなトリッキーテクニックを披露する自己満足な集団のチームではなく
バッグを揃える意味がわかっている集団のチームであるはずです。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA